エンタープライズバックアップソリューション

エンタープライズバックアップソリューションとは?

エンタープライズバックアップソリューションは、組織のデータを継続的に保存、保管し、サイバー攻撃、自然災害、人為的ミスから防御することでデータを保護します。効果的なエンタープライズバックアップソリューションは、オンプレミス、クラウド、SaaSなどのさまざまなデータソースをサポートし、プライベート、パブリッククラウドの両方で動作します。これにより、保存したデータを活用し、開発やテストのスピードを上げたり、ビジネスのインサイトを発見したりすることができます。また、バックアップエンタープライズソフトウェアソリューションは、ランサムウェア攻撃から復旧する際に必要に応じてチームをサポートします。

なぜエンタープライズバックアップソリューションが重要なのか?

エンタープライズバックアップソリューションは組織が情報を安全に保つのに役立ち、優れたエンタープライズバックアップソフトウェアであれば、データの損失も防ぐこともできます。

今日の複雑なビジネスの世界においては、どんなデータにも潜在的な価値があります。しかし、データ量の爆発的な増加と情報の収集や保存方法の多様化により、大量データの断片化が発生しています。IDCによると、世界のデータ量は2025年までに61％増加すると予測されています。そのため企業にとって、複数のソースのデータを統合するだけでなく、このグローバルデータを保護、更新しながら可視化する包括的なバックアップソリューションが不可欠です。

組織がエンタープライズバックアップソリューションを必要とする主な理由は以下のとおりです:

• データの損失防止
• ランサムウェア攻撃やその他のサイバー攻撃からのデータの保護
• 災害や人為的ミスが発生した際の、オペレーションの継続
• 短期または長期の記録保持といったコンプライアンスへの対応
• 監査の効率化
• 従業員の生産性維持
• 卓越したユーザーエクスペリエンスの提供
• 最悪の事態への備え

ビジネスデータのバックアップに最適なソリューションとは?

ビジネスデータに最適なエンタープライズバックアップソリューションは、一度で複数のことを実現します。これまでバックアップオペレーションで使用していたレガシーのポイント製品をなくし、データ保護を根本からシンプルにします。そうすることで、バックアップと復旧をひとつのソリューション、ひとつのインターフェースで管理することができます。また、仮想および物理サーバー、従来型およびコンテナ型のアプリケーション、エンタープライズ/モダン/クラウドネイティブのデータベース、NAS (Network Attached Storage)、SaaS (Software as a Service) のワークロードなど、従来のものから最新のものまで、幅広いデータソースをサポートします。

クラス最高レベルのエンタープライズバックアップソリューションは、ほぼゼロに近いRPO (目標復旧時点) とほぼ瞬時のRTO (目標復旧時間) が特徴で、ビジネスのSLA (サービスレベルアグリーメント) 要件を満たすことができます。また、オンプレミスとas a Serviceモデルの両方で利用でき、最大限の弾力性と経済的な柔軟性を備えています。

優れたエンタープライズデータバックアップソリューションは、攻撃対象領域の削減、イミュータブル (変更不可の) バックアップの作成、ロール別のアクセス保護レイヤーの追加、データの暗号化、多要素認証対応、データの隔離によって、爆発的に増加するランサムウェアに対抗します。また、最悪の事態が発生した場合でも、ビジネスデータのバックアップに最適なソリューションであれば、数日や数時間単位ではなく数分でVM (仮想マシン) やその他のデータワークロードを大規模に復旧することができます。

バックアップの3つの種類とは?

一般的に組織が関心を持つバックアップは以下の3種類です:

• フルバックアップ: フルバックアップでは、サーバーからデータベース、VMにいたるまで、本番システムの全データをバックアップシステムにコピーして、あらゆるデータを保護します。保護するデータ量にもよりますが、フルバックアップには数時間、数日かかる場合があります。最新のエンタープライズバックアップソリューションでは、フルバックアップの回数を減らし、実施する場合もより高速に実行できるようになりました。
• 増分バックアップ — 増分バックアップでは、前回の増分バックアップ以降の新しいデータを取得します。初回増分バックアップの場合は、フルバックアップ以降の新しいデータを取得します。
• 差分バックアップ: 差分バックアップでは、前回のフルバックアップ以降のデータをすべて取得します。増分バックアップと差分バックアップはどちらも、実施する前に少なくとも１回のフルバックアップが必要です。

データベースのバックアップ頻度は?

その答えは、エンタープライズバックアップソリューションがどれだけ最新で堅牢かによって異なります。当然、データベースのデータ量が多ければ、データベースバックアップの種類や時間は変わります。最新のエンタープライズデータバックアップソリューションでは、フルバックアップ、日次の増分バックアップ、または差分バックアップのいずれか、または必要に応じたどんな組み合わせのバックアップでも、レガシーなエンタープライズオフラインバックアップソリューションより迅速かつ高速に実行し、データ損失のリスクを最小限に留めることができます。

Cohesityのエンタープライズバックアップソリューション

Cohesityは、実績のあるエンタープライズバックアップと復旧ソリューションを提供します。Cohesityは2022年ガートナー・エンタプライズ・バックアップ／リカバリ・ソフトウェア・ソリューションのマジック・クアドラントで3度目のエンタープライズバックアップソリューションのリーダーの1社に位置付けられ、堅牢で革新的なバックアップエンタープライズソフトウェアとしての地位を確立しています。

Cohesity Data Cloudで動作するCohesity DataProtectは大量データの断片化を解決し、オンプレミスおよびマルチクラウド環境における従来型および最新のさまざまなデータソースを保護することに関心を持つ組織に最適な統合ソリューションです。

Cohesityはデータをバックアップして保護し、自然災害、ランサムウェア攻撃、人為的ミスの発生時にデータ損失とダウンタイムを防ぎます。Cohesityをオフラインまたはエンタープライズクラウドバックアップ (Backup as a Service[BaaS]モデル) で使用することで、運用コストを抑えながら、すべてのデータからより大きなインサイトを得ることができます。