バックアップと復旧とは、データの損失や破損に備えてセキュアな場所にデータを複製して保存し、再度運用に使用できるようこれを元の場所もしくは別の安全な場所にリストアするプロセスのことです。このバックアップコピー (多くの場合スナップショットと呼ばれる) はイミュータブル、つまりランサムウェアなどの変化から守るために作成後に変更できない状態であることが理想です。バックアップと復旧は、オンサイトおよびクラウドベースのテクノロジーソリューションのカテゴリーのひとつでもあり、このプロセスを自動化してサポートすることで、組織がビジネスやコンプライアンス上の理由でデータを保護し、維持できるようにします。
バックアップは多くの場合、次の3つのカテゴリーに分類されます:
バックアップと復旧の主な違いを説明すると、バックアッププロセスでは、本番データをどのように保存して保護し、後で使う必要が発生した時のために安全に保管します。
これに対し復旧は、ダウンタイムを回避するため、バックアップデータを取得して本番システムにリストアするプロセスのことを指します。
信頼性の高いバックアップと高速な復旧を組み合わせることで、事業継続とビジネスレジリエンスが確保できます。
組織が作成、取得、保存するデータの量は過去10年で急増しました。アナリストは、新規データ量は年間50%以上の増加率で増え続けると予測しています。
企業も個人もより多くの場所にデータを保管するようになったため、バックアップデータの復旧にも新たなカテゴリーが登場しました。これには以下が含まれます:
企業にとって災害とは、人やデータにマイナスの影響を与える壊滅的な事象のことです。この事象には、データセンターを襲うハリケーンのような自然災害や、ランサムウェア攻撃のような人為的な災害が含まれます。人為的ミス、ハードウェア障害、悪意のある攻撃、自然災害など、災害の原因が何であろうと、データの破損や損失が起こるという結果は同じで、これによって事業の継続が困難になってしまいます。
災害復旧とは、IT組織がデータをリストアするプロセスのことです。災害時にすべてのデータを迅速に利用できるようにするため、オンプレミスまたはパブリッククラウドのいずれかに、環境全体の完全なバックアップ (フルバックアップ) を確保している組織が増えています。損失または破損したデータを迅速に復旧する手段を持つことは事業継続にとって重要であり、必要なビジネスデータのバックアップには災害復旧計画でクラウドストレージを利用するのが理想です。
組織が保護しているデータソースはすべて、データの損失を原因としていつかは復旧が必要になる可能性があります。これには以下が含まれます:
あらゆる業種や規模の組織にとって、データは必要不可欠です。堅牢なデータのバックアップと災害復旧計画が必要なのは、災害時の責任者が、運用機能を復旧するために誰が何をどの順番で行うのかを把握するためのロードマップが提供されるためです。DR計画には人とプロセスの両方を含め、ビジネスを復旧する際に従業員が従うガイドとして機能させる必要があります。
また、堅牢なバックアップと災害復旧計画では、短期または長期の保存のために本番システムからデータを移動させる時や移動後も、データが常に保護されていることを保証する必要があります。優れたバックアップと災害復旧計画があれば、必要な時にいつでもデータを利用できます。
ビジネス、部門、政府機関が、数週間、数日、数時間どころか、数分でも、運営に必要なデータを利用できないことを想像してみてください。顧客は不満を抱きます。従業員も同様です。ランサムウェアの場合は、ビジネス全体が存続できなくなる可能性さえあります。重要データを効果的にバックアップして復旧できれば、これらのシナリオを回避できます。
はい。バックアップにおいて、データの重複排除は非常に重要です。理由は以下のとおりです。データは指数関数的に増加し、マーケティングやコンプライアンスなどの目的で組織が保持するデータ量もこれまで以上に増えています。このためITチームは、組織がデータフットプリントを減らしてコストを低く保つのに役立つ技術を配置しなければなりません。
重複排除による高度なデータの削減を行うことで、同じハードウェアの容量により多くのデータを収めることができるため、コストの削減に繋がります。
非常に強力で柔軟性の高いグローバル重複排除は、単一ノードだけでなくさまざまなデータソースにわたるクラスター全体を網羅する可変長データ重複排除技術で、ストレージ全体のフットプリントを大幅に削減することができます。
可変長重複排除では、サイズは固定されません。代わりに、アルゴリズムがデータをその特性に合わせてさまざまなサイズのチャンクに分割します。チャンクはデータに依存する方法で分割されて可変長のチャンクになるため、固定長の重複排除よりもデータを削減することができます。可変長重複排除のメリットは、保持するデータが増えるにつれて時間と共に大きくなります。
データ圧縮の統合にも効果があります。圧縮は単一のファイルに対しては効果的ですが、複数のファイルに対してはマクロレベルのデータ圧縮が必要です。これはなぜでしょうか? ファイルの同一コピーが2つ保存されている場合、ファイルを個別に圧縮することもできますが、重複排除では2つ目のコピーのデータを保存する必要がまったくなくなるためです。したがって、重複排除されたデータを圧縮することで、データサイズをさらに削減することができます。
これは、重複排除されたブロック間で共通する小さなバイトパターンを見つけることで実現します。取り込むデータの種類に基づいて、暗号化されたデータやランダムなデータには圧縮の効果がない場合もありますが、一般的なログファイルでは5〜10倍の効果が出ることもあります。VM、データベース、ファイル共有の重複排除率も同程度です。
データは組織を強化し、競争上の優位性を高めます。バックアップと復旧が重要なのはこのためです。堅牢なバックアップと復旧戦略、そしてテクノロジーソリューションがあれば、組織は次のことを実現できます:
最新の包括的なバックアップと復旧 | 従来のバックアップと復旧 |
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資本コストが低い (またはゼロ): 最新のバックアップソリューションは一般的に、オンプレミスのインフラフットプリントが少ない、あるいはまったくない単一プラットフォームで、バックアップと復旧にかかるコストが抑えられます。 | 資本コストが高い: データのバックアップを行うために、IT部門はコストのかかるインフラポイント製品を複数組み合わせなくてはならないことが多く、コストがかさみます。 |
高速かつ正確なバックアップ: 最新のバックアップはデータのサイロを解消して運用を自動化するため、従来のアプローチよりも高速かつ正確なバックアップが実現します。 | 低速でエラーの起こりやすいバックアップ: 従来のバックアップは大量データの断片化を引き起こします。データがサイロ化することで手作業での運用が必要となり、最新のアプローチよりもバックアップ時のミスが増えることがあります。 |
一度設定するだけのポリシー: ITスタッフがポリシーを一度作成して承認すると、サーバーがネットワークに接続される際に、そのポリシーが簡単かつ自動的にデータソースに追加されます。 | 面倒なポリシー設定: ITスタッフはネットワークに追加されるデータソースごとに独自のポリシーを作成し、管理しなければなりません。ITスタッフに知らされずにサーバーが追加された場合、データがバックアップされないリスクがあります。 |
即時かつ予測可能な復旧: 最新のバックアップはデータの損失を最小限に抑え、任意の時点への大規模なリストアで予測可能な復旧を保証します。 | 予測できない復旧: 従来のバックアップは低速でエラーが発生しやすく、多くの場合は本番の稼働時間にも影響を及ぼします。 |
データの完全な可視化によるビジネス価値の実現: データサイロがなく、すべてのバックアップがひとつのプラットフォーム上で完結するため、IT部門は企業のデータとアプリのすべてを確認し、インサイトを得ることができます。 | ダークデータや隠れたデータのせいでビジネスインサイトが利用不可: 多数の製品を使ってバックアップを行うためにデータが失われやすく、ビジネスインサイトに利用できないダークデータが生まれます。 |
ランサムウェアからの保護: 最新のバックアップにはイミュータブルスナップショットが搭載されています。データセンターのフットプリントが最小になるため、攻撃対象領域が狭くなります。 | ランサムウェアからの保護: 従来のバックアップにはイミュータブルスナップショットがなく、データセンターのフットプリントが大きいために攻撃対象領域は広くなります。 |
企業全体のバックアップと復旧戦略を実践する上で最も大きな課題となるのは、オンプレミスのシステム、クラウド、エッジなど、データが通常は多数の場所に存在しているということです。サイロ化したハードウェアやソフトウェアによる大量データの断片化や、企業データの不完全な可視性は、ビジネスイノベーションにかける時間が切断されたポイントソリューションの管理と維持に費やされていることを意味します。
Cohesityは、複数のポイント製品を網羅し、オンプレミス、エッジ、パブリッククラウドなど、どこに保管されているデータでも単一のマルチクラウドデータプラットフォームでバックアップするバックアップと復旧ソリューションを提供します。Cohesityは複雑な運用をビジネスに合わせてシンプルにすることで、事業継続を保証し、データの損失を最小に抑え、総所有コスト (TCO) を削減します。
ガートナー・マジック・クアドラントのデータセンターバックアップ & リカバリソリューションに選ばれているように、Cohesityはデータビジネスを扱っています。Cohesityは、場所を問わずデータを管理する方法を大幅にシンプル化し、そのデータからより多くの価値を引き出します。
Cohesityを選ぶメリットは以下の通りです: