「Cohesityが文字通り私たちを身代金の支払いから救ってくれることになるとは、ほとんど考えもしませんでした。Cohesityは非常に効果的でした。私たちは最終的にすべてのサーバーを復旧することができましたが、その過程でCohesityが何度も役に立ちました」
John Gaede
Director of IS, Sky Lakes Medical Center
Sky Lakes Medical Centerは、オレゴン州中南部とカリフォルニア州北部で80,000人以上に医療を提供している非営利の大学病院です。同病院の情報サービス (IS) スタッフが古くなったデータセンターのインフラストラクチャの刷新を検討する際、CDW社と協力し、効率的な最新のデータ管理に、CiscoとCohesityによる戦略的パートナーが提供するジョイントソリューションを選びました。Sky Lakesは、この新たな信頼性が高くシンプルなバックアップと災害復旧 (DR) ソリューションがすぐに自分たちのITセキュリティの基盤となるとは思いもしませんでした。しかし、このプラットフォームはランサムウェア攻撃からの復旧を支援しただけでなく、コスト効率の良いPACS (Picture Archiving and Communication System: 画像保存通信システム) ファイルサービスを実現したり、ITスタッフを他の重要な業務に集中できるようにしたりしました。
データセンターのインフラストラクチャが、ハイパーコンバージドなコンピュート、ストレージ、ネットワーキングシステムであるCiscoのHyperFlexへ正常に更新されたことで、3つの異なるソリューションとベンダー契約によるコストや運用の負荷が減り、ISチームが効率化されました。そこで、老朽化したCommvaultのバックアップ製品の更新が近づいた際、使いやすい上にさらなる効率化を促すバックアップとデータ管理に対する新たなアプローチを評価する中で、ISスタッフはCDWとCiscoの両方からの助言に関心を持ちました。目標は、日々のすべてのリクエストに積極的に対応するため、エンジニアにこれまで以上の余裕を与えることでした。
Ciscoによる提案と実際の動作を確認した後、Sky LakesはCohesityを購入してバックアップと非構造化データを管理できるよう迅速にセットアップしました。同時に、Cisco Unified Computing System (UCS) サーバーにあるプライマリ (レイテンシーが許容されない) データには引き続きCisco HyperFlexを使用し、Cisco Intersightを両者の単一の管理UIとして使用しました。Sky Lakesは、CiscoとCohesity認定の40G設計を初めてテストし、導入しました。
データ管理のためにCisco UCSに導入したCohesityのソフトウェアは、導入も利用も先行のレガシー製品よりはるかに容易でした。Cisco Intersightでは、ITの運用時間が減り、Cisco HyperFlexやCohesity認定のCisco UCSノードを含むインフラストラクチャ全体を監視できるようになります。Cohesityが各仮想マシン (VM) とワークロードを自動で検出して保護し、ITチームがバックアップしないものだけをタグ付けできるようにするため、ISは手動でサーバーをバックアップキューに追加する必要はありません。これにより、ISスタッフが慌ててデータをリストアする必要もなくなりました。
Cohesityのマルチクラウドデータ管理プラットフォームは複数のデータサービスをサポートしているため、Sky Lakesは多大な価値を見出しています。Sky Lakesでは最新のバックアップに加え、従来のような同一クラスター内でのスケールアウトNAS以上のことを実現する、ファイルとオブジェクトサービスのためのソフトウェア定義型ソリューション、Cohesity SmartFilesも利用しています。Cisco HyperFlexを補完するSmartFilesは、Cisco HyperFlexを放射線画像のキャッシュ階層、Cohesityのクラスターをアーカイブ階層として使用することで、PACSの総所有コスト (TCO) を削減します。その結果、PACSのアーカイブによりコストの高いプライマリストレージを使用しなくなりました。ISは、カメラシステムにも同じ構成を使用できることを期待しています。
2020年10月、Sky Lakesが予期せず大規模なランサムウェア攻撃の標的となり侵害された際、複雑な問題を解決するために信頼できる専門家に即座に連絡を取りました。同医療機関がランサムウェアからデータを守る際、CDW、Cohesity、Ciscoは対応の早いデータ管理チームとして機能しました。Cohesityのイミュータブルバックアップスナップショット、DataLock、その他ランサムウェア攻撃を阻止、検知し、迅速かつ大規模にデータを復旧するビルトインの保護機能によって、ISはサイバー犯罪者の要求を拒否することができました。
「私たちの組織は、致命的なランサムウェア攻撃を受け、事実上インフラ全体が機能不全に陥りました。Cohesityのおかげで、マシンとファイル共有を復旧し、クリーンなデータであることを確認してから、アプリケーションをオンラインに戻すことができました。Cohesityのおかげで、文字通り何百時間もの作業時間を節約でき、身代金の支払いを回避することができました。私たちが全員まだ仕事を持ち、コミュニティに機能的な病院として存在しているのは、Cohesityで多くの成功を収めることができたおかげです」と、Sky Lakesのネットワークシステムアナリスト、Sam Stewart氏は話します。
復旧の鍵となったもののひとつにパートナーチームの指揮を執るCDWの豊富な経験が挙げられます。これにより、CohesityとCiscoが提供するソリューションの成果と力を引き出すことができました。Cohesityは、ISスタッフが組織のActive Directoryデータベースのきめ細かいバージョンにアクセスできるようにしました。さらに、CohesityとCiscoのソリューションによる迅速でシンプルなデータのリストアによって、Sky Lakes CancerのTreatment Centerを定期的に利用する患者が、他の医療機関に行ったり不便に感じたりすることなく、引き続き治療を受けることができました。「この場合、Cohesityが人命を救助したと言っても過言ではありません」とSky Lakesのテクノロジーソリューションマネージャー、Nick Fossen氏は説明します。
SMB、NFS、S3オブジェクトをサポートするCohesity独自のSmartFilesのおかげで、Sky Lakesは即時にファイルサービスをリストアすることができました。さらに、NAS共有の最後の正常バックアップを即時にクローンし、Cohesityのクラスターから直接このファイルを提供することで、データを移動することなくユーザーへのサービスを復旧することができました。
Cohesityは、Sky Lakesがバックアップに使用していた従来の製品よりも、何時間も高速です。例えば攻撃を受けるよりも前に、PACSのベンダーが午後6時30分にSQLデータベースを破損して、一人のエンジニアに連絡を取ったことがありました。このエンジニアはリモートからCohesityにすぐログインし、完全にハイドレードされた30分前の最終バックアップを発見して、データベース全体を2分40秒で完全にリストアすることができました。これは、以前なら数時間はかかっていた作業です。また、Cohesityを利用したすべてのケースで、ITチームは別のVMやSQLバックアップを使い、異なる時点にサーバーを復旧する選択ができました。
さらに、CohesityによってSky LakesのDR戦略が強化されました。Cisco UCS上で実行するCohesityは双方向のレプリケーション先として使用されています。これによりプロバイダーは、DR用にお互いをミラーリングする2つの高容量サイトを得ることができます。
Sky LakesのIS部門ディレクター、John Gaede氏は、「私たちは限られた予算とリソースの中、質の高い医療の提供に努めています」と説明します。「Cohesityは信頼性が高く、しかも使いやすいという価値とパフォーマンスの速さも手に入れることができました。Cohesityのあらゆるイノベーションのおかげで、私たちのエンジニアはタスクを即座に実行し、次々とタスクをこなすことができます。今では私のチームが言うように、Cohesityのおかげで、ランサムウェアの犯罪者をビジネスから排除することもできています」。
CDW、Cohesity、Ciscoは、Sky LakesのISにとって素晴らしい組み合わせです。包括的で統合されたCiscoとCohesityが提供するハイパースケールのデータ管理ソリューションによって、Sky Lakesのエンジニアはファイルとオブジェクトサービスの対応だけでなくバックアップとDRの実施も行えるようになり、ランサムウェア攻撃からの迅速な復旧など、セキュリティも強化されました。Cohesityによって時間のかかるテープバックアップによる復旧プロセスが不要になり、データを失うことなくリストアが高速化しました。「CDWと連携せず、CiscoとCohesityが提供するソリューションについても知らなかったとしたら、未だにレガシー製品を使い続け、テープの利用に戻らざるを得ず、復旧には数分どころか数週間はかかっていたでしょう。また、90日間しかバックアップを保存しないため、およそ3か月分ものデータが失われていたと思います。CDW、Cohesity、Ciscoのおかげで、データを失わずに済みました」と、Fossen氏は話します。
Cohesityはランサムウェアからの防御に加え、日常業務のシンプル化やPACSのコスト削減を実現しています。また、エンジニアは新規サーバーが追加される度に1~2時間かかる手順の記憶やポリシーの作成が不要になったため、スタッフのストレスも緩和されました。さらに、IT環境全体でCohesityの高性能なインデックス作成と検索機能を使えるため、ITスタッフは最も必要とするときに特定の情報をより迅速に見つけられるようになりました。
Sky Lakes Medical Center is a not-for-profit, community-owned, internationally accredited acute-care teaching hospital dedicated to the people it serves. Sky Lakes serves more than 80,000 people in Klamath and Lake counties in south-central Oregon, and Modoc and Siskiyou counties in northern California